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第107回全国高校野球選手権福島大会の開会式で、かけ声をかけながら入場行進する選手たち=2025年7月10日、ヨークいわきスタジアム、西堀岳路撮影
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 (10日、第107回全国高校野球選手権福島大会開会式)

 打ち上げられた花火の音とスタンドの観衆の拍手で、今年の福島大会は幕を開けた。開会式では前回優勝の聖光学院を先頭に68校61チームが、それぞれ「イッチニー」「そーれ」などとかけ声をかけながら元気よく入場行進した。

 県高野連の酒井祐治会長は「3年生にとっては集大成。厳しい練習の中、友情、絆、感謝の心を育み、なにより強い精神力を培ってきたと思います。チーム一丸となり、高校野球の聖地である甲子園という舞台をつかみ取ってください。今まで皆さんを支えてくださったすべての方々に一球一打に思いを込めて、最後の最後まで諦めない姿を見せてもらいたいと思います」とあいさつ。優勝旗を返還した聖光学院の竹内啓汰主将(3年)は取材に「取り戻します。支えてくれた方々への感謝、練習の熱量、『あと一球』への魂……自分たちがかけてきた思いの強さが、あの旗になると信じます」と話した。

 「We shall overcome!」(私たちは乗り越えられる)。選手宣誓をした会津北嶺の五十嵐悠斗主将(3年)は、英語を交えて思いを表現した。

 「野球は私たちに、あきらめない心の大切さを教えてくれた」「グラウンドに立つと心が躍り、どんな困難も乗り越えられると信じることが出来る」と言葉を継いだ。式後の取材に、「ともに戦い励まし合った仲間たち、指導者、全力で応援してくれる家族のおかげで今の自分がある。感謝の思いを込めた」と話した。「やっと宣誓、いよいよ大会が始まり、まだ緊張しています」

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